総合内科医としての道とクリニック開業まで 皆さん、こんにちは!「院長のひとりごと」を読んでいただき、ありがとうございます。 前回は、私が医学部に入学し、総合内科医を目指すようになった経緯についてお話しました。今回は、 初期研修医としての経験、そしてなぜクリニックを開業することになったのか についてお話したいと思います。 イメージはAIで作成しています 初期研修医としての試行錯誤 医学部を卒業し、国家試験に合格した私は、初期研修医としての生活をスタートさせました。研修期間は、様々な診療科をローテーションしながら、実際の医療現場で経験を積む重要な時間です。 最初は何もかもが手探りで、指導医の先生方や先輩方に助けられながら、診療の流れを学んでいきました。患者さんの話をじっくり聞き、適切な診断や治療を考えることの難しさを痛感する毎日。しかし、実際の医療の現場に立つことで、自分の中に一つの確信が生まれました。 「どんな病気でも、まずは患者さんの全体像を捉えることが大切だ」 大学病院では、それぞれの診療科が専門分野に特化しており、例えば心臓の病気なら循環器内科、糖尿病なら内分泌科、関節痛なら整形外科…といったように細かく分かれています。しかし、患者さんが最初に相談するのは「どこが悪いのかわからない状態」のときがほとんどです。 そんな時に、患者さんの話をよく聞き、全身を診察し、適切な検査を考え、必要に応じて専門医へ紹介する… この「総合的な診療」の役割こそが、私の目指す医師像なのではないか と思うようになりました。 総合内科の道へ進む決意 初期研修を終えた後、私は総合内科医としてさらに専門的な研修を積むことに決めました。 総合内科医は、一つの専門分野に特化するのではなく、幅広い疾患を診る医師です。特に、 発熱、倦怠感、体重減少、原因不明の痛みなど、一つの診療科では説明がつかない症状 を抱える患者さんを診ることが多いのが特徴です。 日々の診療の中で、患者さんの生活背景や家族環境も考慮しながら治療を組み立てることの重要性を学びました。病気を診るだけでなく、 「人を診る」医療 を実践することができるのが、総合内科医の魅力だと感じています。 開業の決意と地域医療への思い 病院での勤務を続ける中で、私は次第に「地域の医療に貢献したい」という思い...