「長引く咳で悩んでいませんか?これってもしかして…?」
こんにちは!最近、「咳が止まらない」というお悩みで来院される方が増えています。マイコプラズマ肺炎が流行しているというニュースも流れていて、マイコプラズマの検査を希望されて来院される患者様もいます。咳の原因は季節の変わり目や乾燥した空気が原因かも…と思いがちですが、実は「慢性咳嗽(まんせいがいそう)」、つまり2ヶ月以上も続くしつこい咳の裏には、さまざまな原因が潜んでいます。さっそく代表的な原因をご紹介します!
1. 鼻水が原因!?「上気道咳症候群(UACS)」
鼻水や後鼻漏が喉に流れ込むことで咳が出る「上気道咳症候群」。風邪が治ったはずなのに咳が続く方に多く見られ、後鼻漏が原因です。この場合は、抗ヒスタミン薬や点鼻薬が効果的!風邪が治った後に「喉に何か垂れてくる感じがある」という方は、ぜひご相談くださいね。
2. 風邪の後も続く「感冒後咳嗽」
風邪が治った後、咳だけがしつこく残っている場合、「感冒後咳嗽(かんぼうごがいそう)」と呼ばれます。感染は治っているため時間が経てば自然に治まることが多いですが、辛い場合には咳を和らげる薬でサポートすることも可能です。
3. 咳だけが症状?「咳喘息」
「夜になると咳が止まらない…」でも、ゼーゼー音や息苦しさはないという方には「咳喘息」の可能性があります。吸入ステロイドで治療することで、気管支喘息への移行を防げるため、早めの対応が大切です。夜間や早朝の咳でお悩みの方はぜひご相談ください。
4. 気管支喘息
咳喘息が進行すると、ゼーゼー音やヒューヒュー音が出てくる「気管支喘息」に進展することもあります。特に季節の変わり目や運動後に悪化しやすいです。吸入治療がメインとなるため、継続的なケアが必要です。
5. 実は「胃酸」が原因!?胃食道逆流症(GERD)
胃酸が食道に逆流し、喉や気道を刺激することで咳が出ることもあります。胸やけや酸っぱい感じを伴うことが多いので、思い当たる方はGERDかもしれません。胃酸抑制薬や生活習慣の改善で改善することが多いので、気軽にご相談を。
6. 過敏性咳嗽症候群(HCS)
「検査では異常が見つからないのに咳が続く…」という方は、過敏性咳嗽症候群(HCS)の可能性があります。この病気は気道が非常に敏感な状態になり、通常は咳が出ないような刺激でも反応してしまうのが特徴です。ストレスや環境の影響も関係しているとされ、治療としては咳中枢抑制薬や抗アレルギー薬が有効です。
7. しつこい百日咳
「百日咳」と聞くと小さなお子さんがなる病気と思われがちですが、大人でも感染します。百日咳は「100日続く咳」とも呼ばれるほど、激しい咳が続くのが特徴。特に夜間に悪化しやすく、咳が続く場合は抗生物質で治療しますので、ぜひ早めにご相談ください。
最後に
「これ、自分に当てはまるかも?」と思った方、咳を抱えたままで無理をしないでくださいね。慢性咳嗽は生活に支障をきたすことも多く、原因がわかれば治療でラクになることも多いんです。咳が続く場合、またそれ以外の症状でお困りの場合も、ぜひ気軽にご来院ください!
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