スキップしてメイン コンテンツに移動

病気のこと:傷の治りが悪い

 

傷が治りにくいと感じたことはありませんか?

日常生活でふとした傷がなかなか治らない、なんてことがあれば、それは「創傷治癒遅延」と呼ばれる状態かもしれません。では、なぜこのような状態が起きるのか、考えられる原因とその対策について詳しく見てみましょう。


創傷治癒遅延とは?

「創傷治癒遅延」は、一般的な傷の回復が通常よりも遅れることを指します。この状態にはさまざまな要因が関係しています。では、その主な要因を一つひとつ見ていきましょう。


傷が治りにくくなる主な原因

  1. 生活習慣の影響
    喫煙や過度な飲酒は血流を悪化させ、傷口に酸素や栄養が行き届きにくくなります。また、慢性的な運動不足や偏った食生活も治癒力の低下につながることがあります。

  2. 基礎疾患
    糖尿病や肥満は、創傷治癒に影響を与えます。糖尿病の方の場合、高血糖によって血流が阻害され、感染のリスクが高まるため、治りが遅れがちです。

  3. 栄養不足
    創傷治癒には、タンパク質、炭水化物、脂質といった栄養素が重要です。また、特定のアミノ酸(アルギニンやグルタミン)、ミネラル(亜鉛、鉄、銅)が不足すると、細胞の再生がうまくいかず、回復が遅れることがあります。

  4. ストレスと睡眠不足
    ストレスが多かったり、睡眠が十分にとれていないと、体の免疫力が低下し、傷の治癒が遅れやすくなります。

  5. ステロイドなどの薬の影響
    ステロイドを長期間使用していると、炎症反応が抑えられすぎてしまい、創傷の治癒が遅れることがあります。


相談するタイミング

「少し傷の治りが遅いな」と感じる場合、そのままにせず、早めの対策が重要です。当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせたアドバイスを行っています。生活習慣の見直しから、必要に応じた治療のサポートまで丁寧にご提案していますので、気になる方はお気軽にご相談ください。


毎日健康な生活を送るために、日々のちょっとした違和感を大切に。健康でいることが、一番の「予防策」です!

コメント

このブログの人気の投稿

院長の自己紹介:私が医師になるまで①

皆様、改めましてはじめまして! 2024年10月1日から「十日町ようへい内科クリニック」で診療をさせていただいております、院長の中本洋平です。前院長の深瀬洋子先生のご厚意により、この場を引き継ぎ、皆様が健康で豊かな生活を送るお手伝いをさせていただくことを、とても光栄に感じております。どうぞよろしくお願いいたします! この「院長のひとりごと」では、診察室ではお話ししきれない私自身のことや、健康にまつわる様々なお話を、月に一度お届けしていこうと思っています。お時間がある時に、ぜひお読みいただければ嬉しいです。 さて、第1回目の今回は「私が医師になるまで」の道のりを少しお話させていただきますね。 岩手県盛岡市での青春と、早稲田大学での挑戦 私は岩手県盛岡市で生まれました。高校生までは盛岡で過ごし、その後、東京にある早稲田大学の人間科学部スポーツ科学科に進学しました。実はこの学部のキャンパスは埼玉県所沢市にあって、周りは「となりのトトロ」の舞台にもなったと言われる緑豊かなエリア(通称「トトロの森」)です。その自然の中で、大学院までの6年間を過ごしました。 大学では、勉強だけでなく、スポーツにも全力を注いでいました。皆さん、トライアスロンというスポーツをご存知でしょうか?「鉄人レース」とも呼ばれることもある、水泳・自転車・ランニングの3種目を連続して行い順位を競う競技です。オリンピック競技としてもおなじみですね。 実は私、大学からトライアスロンを始めたのですが、なんと学生チャンピオンにまでなることができたんです!そんな経験もあり、大学院を修了するときには、この先の進路についてとても悩みました。 アスリートとしての道を選ぶ 学生チャンピオンになったこともあり、「このまま競技を続けて、日本チャンピオン、さらにはオリンピックも目指したい!」という気持ちが高まっていきました。研究者としての道も考えましたが、学業は修士課程でひと区切りとし、アスリートとしての道を進むことに決めたのです。 次回は、アスリートとしての挑戦から医師への転身についてお話しします。ぜひ楽しみにしていてください!

院長の自己紹介:私が医師になるまで②

 皆様、改めましてこんにちは。十日町ようへい内科クリニックの院長、中本洋平です。今回の「院長のひとりごと」では、私がアスリートから医師を目指すまでの道のりを、少し振り返りたいと思います。 画像はAIで作成しています 「アスリートとしての挑戦と山形とのご縁」 アスリート生活は、なかなか楽なものではありませんでした。スポーツクラブでの指導や学習塾の講師として働きながら、トライアスロンに全力で取り組む日々。経済的には決して楽ではなかったものの、「なんとしても優勝したい!」という強い気持ちで挑んでいました。 その活動の中で、山形県酒田市で開催された大会に出場し、そこで連覇を達成することができました。山形とは今思えば、この時からご縁があったのかもしれません。そして、全国大会の日本選手権でも最高2位に入賞し、オリンピック強化指定選手としての活動も経験しました。 「アスリート生活での試練と挫折」 とはいえ、順調なことばかりではありませんでした。優勝を狙った日本選手権では、コースを間違えてしまい、悔しい結果に終わってしまったことも。また、原因不明の体調不良や度重なる怪我にも悩まされるようにもなりました。また、当時の住まいは、知人のご厚意で借りた4畳の風呂なしアパート。お金もなかったため、エアコンなし、夏は蒸し暑く冬は凍えるほど寒い中で生活していました。ネズミが柱をかじり、屋根裏にはスズメバチまで住み着いていたことも。自分の今後について考え直す機会が増えていきました。 「アスリートとしての成功への情熱と、医師の道への転換」 大学院時代、私は運動生理学の研究に没頭していました。スポーツと体の関係を探究する中で、医学への興味も少しずつ芽生えてきたものの、その頃の私は何よりもトライアスリートとして結果を出したいという思いが強く、医師を目指すことまでは考えていませんでした。「アスリートとして成功したい」という情熱が、当時の私を突き動かしていたのです。 しかし、プロとして本格的に競技に取り組む中で、次第に自身の体調や健康への意識が深まり、怪我や体調不良のたびに医学の知識の大切さを痛感するようになりました。選手としての視点も持ちながら、体を守り、ベストなパフォーマンスを引き出せるサポートができたらどんなに素晴らしいだろう――「スポーツで学んだことを、医師として社会に還元したい」そう考え始...

帯状疱疹ワクチン、私は必要? ──「水ぼうそう未経験者」と「帯状疱疹経験者」の疑問に答えます

  ポイント先取り 水ぼうそうにかかった覚えがなくても、ほとんどの日本人は体内にウイルスを持っています。 水ぼうそうワクチンを受けただけの人でも、帯状疱疹は起こり得ます。 一度帯状疱疹を経験した人でも再発することがあります。 50 歳以上なら、基本的に帯状疱疹ワクチン(シングリックス)の接種が推奨されます。   1.そもそも帯状疱疹とは? 帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、子どもの頃にかかった 水ぼうそう(水痘) のウイルスが、何十年も後になって 再活性化 することで起こる皮膚の病気です。ピリピリした痛みや赤い水ぶくれが帯状に現れ、 後遺症として長引く神経痛(帯状疱疹後神経痛:PHN)が大きな悩み になります。 2.「水ぼうそうにかかったことがない」人はワクチン不要? 2-1.実はかかった記憶がなくても感染している可能性が高い 日本では水ぼうそうの定期接種が始まる前(2014 年以前)に生まれた多くの人が 幼少期に自然感染 しています。熱も軽く終わると記憶に残らないまま抗体だけが残るケースも珍しくありません。 2-2.水痘ワクチンを受けた人もウイルスは潜伏 水痘ワクチンは「弱毒化」された 生ワクチン 。感染力を落としただけで、ウイルスは体内に潜伏し 帯状疱疹の原因になり得ます 。自然感染より頻度は低いとはいえ、年齢とともにリスクは上昇します。 3.「一度帯状疱疹にかかった」人はもう大丈夫? 再発率は5〜10% 。特に 高齢者・糖尿病・免疫低下 のある方ではもっと高まります。 一度罹った部位と反対側に出ることも珍しくありません。 米国の大規模研究では 50 歳以上の帯状疱疹既往者にシングリックスを打つと再発率が約 85%低下 しました。 ポイント :帯状疱疹後 数ヶ月から1年ほど経ち、皮膚と神経の炎症が落ち着いたら接種を検討しましょう。 4.よくある Q&A Q A ワクチンを打ったら絶対に帯状疱疹になりませんか? 100%ではありませんが、重症化や後遺症(PHN)を防ぐ効果も高いとされています。 副反応が心配です。 発熱や倦怠感は 1~3 日で治まるケースが大半です。鎮痛解熱剤で対応できます。 他のワクチンと同時接種は...