「息子にもHPVワクチンを接種させたほうがいいの?」と考えたことはありませんか?
HPVワクチンは、これまで女性の子宮頸がん予防として注目されてきましたが、実は男性にも大きなメリットがあるんです。ここでは、なぜHPVワクチンが男女問わず大切な予防接種なのかをご紹介します。
HPVワクチンって何?
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、性行為を通じて感染するウイルスです。このウイルスは子宮頸がんの原因として知られていますが、他にも肛門がん、陰茎がん、咽頭がんなど、さまざまな部位のがんを引き起こすことがあります。HPVワクチンは、このウイルスへの感染を防ぎ、がんのリスクを大幅に減らすことができるワクチンです。
男性にもHPVワクチンが必要な理由
- がん予防: 男性もHPVに感染し、肛門がん、陰茎がん、咽頭がんになるリスクがあります。ワクチン接種により、これらのがんリスクを大幅に減らすことができます。
- 性器いぼの予防: HPVの一部の型は、性器いぼ(尖圭コンジローマ)の原因にもなります。ワクチンを接種することで、このリスクを低減できます。
- パートナーへの感染予防: HPVは性行為で感染するため、男性がワクチンを接種すると、パートナーの感染リスクを減らすことができます。
HPVワクチンを受けるメリット
- がんのリスクを90%減らす:HPV関連のがんリスクを大きく低減できると言われています。
- 早期接種が効果的:性交渉前に接種することで、予防効果が最大化されます。
接種におすすめの年齢と26歳以降の接種について
日本では、4価のHPVワクチンが男性にも承認されており、9歳以上から接種可能です。とくに11歳~12歳での接種が推奨されていますが、年齢を過ぎても接種を検討する価値があります。米国の疾病対策センター(CDC)では45歳まで医師と相談の上での接種を勧めています。
26歳以降の接種を考えるポイント
- 性生活の頻度:相手が多いほど感染リスクが高まります。
- 免疫力の低下:免疫力が低いと感染リスクも上がるため、接種を考えるとよいでしょう。
- 新しいパートナーとの関係:新しいパートナーがいる場合も接種を考えるメリットがあります。
4価ワクチンと9価ワクチンの違い
現在、男性には4価ワクチンが承認されていますが、女性には9価ワクチンもあります。4価は4種類のHPV型に、9価はさらに5つの型に対応しており、予防範囲が広がります。
一度感染していても接種する意味はある?
HPVワクチンは未感染の型に対して予防効果があるため、すでに感染したことがあっても接種する意義があります。
お子様とご家族の未来のために
HPVワクチンは、お子様の将来の健康を守るための重要なワクチンです。もしご心配な点があれば、お気軽に当クリニックにご相談ください。ワクチン接種だけでなく、健康についてのさまざまなアドバイスもご提供いたします。
HPVワクチンで家族全員の健康を守りましょう!
コメント
コメントを投稿