RSウイルスワクチンが登場!成人にも新たな選択肢が広がる
こんにちは、十日町ようへい内科クリニックです。今日は話題の新ワクチン、RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus: RSV)ワクチンについてお伝えします。冬の感染症シーズンに向けて、ぜひ知っておいてほしい注目の情報です!
画像はAIで作成しています
RSウイルスとは?
RSウイルスは、乳幼児から高齢者まで幅広い世代で感染が起こる呼吸器感染症です。主に乳幼児に感染し、重症化すると気管支炎や肺炎を引き起こし、入院や死亡の原因となることで知られていました。しかし、近年の研究で、RSウイルスが高齢者にも重大な影響を及ぼすことが明らかになってきました。特に、高齢者の呼吸器感染症や慢性疾患の悪化による入院の要因として頻度が高く、インフルエンザと並ぶ重要な原因とされています。免疫機能が低下した高齢者では、RSウイルス感染が重症化しやすく、肺炎や心不全のリスクを増加させることがわかっています。こうした背景から、乳幼児だけでなく高齢者を対象とした予防策や治療の重要性が認識され、RSウイルスワクチンの開発が行われてきた経緯があります。
RSウイルスのSはSyncytialという英語に由来しています。Syncytialは融合するという意味があります。RSウイルスは感染した細胞同士を融合させることで、多核体(syncytium)と呼ばれる大きな細胞塊を形成するのが特徴で、この現象が「Syncytial」という名称の由来です。
ついに登場!RSウイルスワクチン
これまでRSウイルス感染症に対しては、乳幼児に対する抗体による予防に限られていました。しかし、2023年にRSウイルスワクチンが新たに承認され、2024年から日本国内で接種が可能になりました。
ワクチンの適応と対象
- 対象: 60歳以上の方が対象となっており、特に心疾患、肺疾患、免疫抑制状態などの基礎疾患をお持ちの方は接種が望ましいです。
接種回数とスケジュール
- 接種回数: 1回のみの接種で効果を発揮します。
- 接種時期: 1年を通して接種が可能です。
期待される効果
- ワクチン接種により、RSウイルス感染症による重症化リスクが軽減されることが期待されています。
- 高齢者の肺炎や入院リスクを減らし、感染症シーズン中も健康を維持できる可能性が高まります。
気になる副反応は?
RSウイルスワクチンは比較的新しいワクチンですが、これまでの臨床試験ではワクチン特異的な副反応はこれまで報告されていません。接種部位の痛みや軽度の発熱などが見られる場合がありますが、多くは数日以内に改善します。気になる方は事前に医師にご相談ください。
当院でも接種を承ります!
十日町ようへい内科クリニックでは、RSウイルスワクチンの接種を開始しています。「自分は対象なの?」「ワクチンのスケジュールをどうすればいいの?」など、気になることがあればぜひお気軽にご相談ください。
感染症シーズンを元気に乗り越えるためにも、予防の第一歩としてワクチン接種をご検討くださいね!お問い合わせはお電話で023-623-9200までどうぞ!
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