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体のトリビア:体重が増える理由とは?消費カロリーとの関係

 

体重が増える理由とは?消費カロリーとの関係

「食べすぎているわけでもないのに太る…」そんな悩みを抱える方は多いかもしれません。実は、体重の増減は「摂取カロリー」と「消費カロリー」のバランスで決まります。

摂取カロリー:食べ物や飲み物から得るエネルギー
消費カロリー:体が使うエネルギー

消費カロリーが摂取カロリーを下回ると、余ったエネルギーが脂肪として蓄積され、体重が増えます。
では、消費カロリーにはどのような種類があるのでしょうか?




1. 基礎代謝(BMR) – 約60%

何もしていなくても、呼吸や体温維持、内臓の働きなどで消費されるエネルギーのこと。
基礎代謝は年齢とともに低下し、特に筋肉量が減ると消費カロリーも減るため、同じ食事量でも太りやすくなります。

基礎代謝を高める方法

  • 筋力トレーニング(スクワット・腕立てなど)
  • タンパク質をしっかり摂る(筋肉を維持するため)
  • しっかり睡眠をとる(代謝を落とさないため)

2. 活動代謝(運動消費) – 約30%

歩いたり、運動したりすることで消費されるエネルギー。
運動不足になると、この消費カロリーが大きく減り、体重が増えやすくなります。

運動で消費カロリーを増やす方法

  • 週150分以上の有酸素運動(ウォーキング・ジョギング)
  • 日常の動きを増やす(階段を使う・こまめに歩く)
  • 筋トレを組み合わせると、基礎代謝もUP!

3. 食事誘発性熱産生(DIT) – 約10%

食べ物を消化・吸収する過程で消費されるエネルギー。
タンパク質は特にDITが高く、摂取カロリーの約30%が消費されます。

DITを増やす方法

  • タンパク質(肉・魚・豆類)を多めに摂る
  • よく噛んで食べる(消化にエネルギーを使う)
  • スパイスや温かい食事を活用する(代謝UP)

まとめ:消費カロリーを意識して太りにくい体に!

筋肉量を維持して基礎代謝を落とさない
運動量を増やして活動代謝を上げる
タンパク質をしっかり摂ってDITを高める

体重管理は、ただ食事を減らすだけではなく、「消費カロリーを増やす工夫」も重要です!
日常の小さな習慣から、無理なくできることを始めてみましょう。

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