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減量のための次の一手〜主食の量を半分にする〜

朝イチに体重計へ乗り、その数字をスマホにメモする——このシンプルな行動を続けられるようになったあなたは、すでに減量成功への土台を築きました。次の一手として当院が勧めているのが “主食(炭水化物)の量を毎食きっちり半分にする” 方法です。



1 なぜ主食を半分に?

白ごはん茶碗1杯(150 g)は約250 kcal。これを半分(75 g)にするだけで125 kcalカットできます。1日3食なら375 kcal、1週間で2,600 kcal=脂肪約0.3 kgに相当します。‐10 kgを目標にしても、理論上8か月で達成できる計算です。

2 “抜く”のではなく“減らす”理由

炭水化物は脳と筋肉の主要エネルギー源。不足すると集中力低下や代謝ダウンを招き、リバウンドしやすくなります。ゼロにする極端な方法は長続きしません。 半分だけ残しておくことでエネルギーバランスを保ちつつ、総摂取カロリーを確実に下げられます。

3 満腹感キープのコツ

皿が寂しくならないよう、空いたスペースに

  • 具だくさん味噌汁

  • ゆで卵・納豆・豆腐など良質タンパク

  • サラダや温野菜
    を追加しましょう。よく噛む食材を増やすと咀嚼回数が上がり、自然と満腹中枢が刺激されます。

4 記録×主食半分=黄金ループ

体重グラフが右下がりになると達成感が生まれ、行動が強化されます。週平均で横ばいになったら、主食をさらに10 gずつ微調整。“測る→減らす→減る→続けたくなる” という好循環が出来上がります。

5 よくある失敗と対策



6 当院の肥満外来でできること

  • 記録した食事内容を解析し、フィードバック

  • 体組成計で筋肉量と脂肪量をチェック

  • 肥満の原因になっている疾患の検索や、併存疾患の治療

LINEから初回カウンセリングを受付中。記事末のQRコードを読み取り、「肥満外来希望」とメッセージをお送りください。簡単な問診の後、初回のアドバイスを行います。

生活習慣の“あと一歩”を、私たちと一緒に形にしましょう。

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