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5月, 2025の投稿を表示しています

院長の休日:🍒第49回寒河江さくらんぼマラソン出場記:走ること、診療すること

こんにちは。十日町ようへい内科クリニックの中本洋平です。 先日、山形県寒河江市で開催された「第49回寒河江さくらんぼマラソン」に出場してきました。マラソンといえば、山形では寒河江と東根市で開催される「さくらんぼマラソン」が有名ですが、寒河江大会はより長い歴史をもつ大会として知られています。 雨の朝、コンビニ朝食から始まるレース日 当日の朝はあいにくの雨。気持ちが少し沈みましたが、予定どおりコンビニでおにぎり2個とパンを購入し、車で会場に向かいました。臨時駐車場はヤマリョースタジアム。そこからはシャトルバスで寒河江市民体育館周辺の会場へ。スタート・ゴール地点にはすでに多くのランナーが集まっていました。 大会当日は、荷物の置き場や待機場所に悩むことも多いのですが、この日は幸運にも体育館内のベンチに座ることができました。雨が続いていたため、ウォーミングアップのランニングはせず、軽くスピードを上げた流しを数本行ったのみ。荷物は最小限にし、車の鍵と1000円札を短パンのポケットに入れて走ることにしました。 スタート前に雨が止み、走る気力が復活 スタート直前には雨もやみ、蒸し暑さもなく走りやすい気候になりました。ゲストは青山学院大学の駅伝選手と、マラソン界のレジェンド・谷川真理さん。谷川さんとは20年以上前、別の大会で写真を撮っていただいたことがあり、久しぶりの再会に懐かしさがこみ上げました。 8時55分、いよいよスタート。沿道からの声援と冷たい給水に助けられながら、自然に囲まれたコースを駆け抜けます。コースはほぼ平坦で、ところどころに小さなアップダウンがある、非常に走りやすい設定です。途中、名産のさくらんぼの提供もありましたが、私はレースに集中していたため目もくれずに走り続けました。 タイムは1時間16分、年代別6位でフィニッシュ! 今回私はハーフマラソンの部に出場し、1時間16分で完走。40代の部で6位(全体17位)という結果を収めました。練習不足の不安もあり、後半はややペースダウンしましたが、普段診療でお伝えしている「無理をしすぎない、自分の身体の声を聞く」というメッセージを、自分自身に言い聞かせながらのレースでした。 マラソンは特別な人のためのものではありません 当クリニックでは、日々の健康づくりの一環として「身体を動かすことの大切さ」を患者さんにお伝えしています。マラ...

高度肥満の方におすすめする「たったひとつの運動」とは?

「何から始めればいいのか分からない」「動くとすぐ疲れる」「膝や腰が痛いから運動は無理かも」——これは、当院を受診される高度肥満(BMI35以上)の方からよく聞くお悩みです。 そんな方に、私たちが最初におすすめしている運動。それは—— ✅ 『椅子スクワット』です。 一見すると「そんなに軽い運動でいいの?」と思われるかもしれません。しかし、実はこの動作、高度肥満の方にとっては非常に効果的かつ負荷の高い全身運動なのです。   ■ 椅子スクワットが優れている理由 1. 安全性が高い: 椅子があることで転倒のリスクが少なく、安心して取り組めます。 2. 負荷が自然に高い: 自分の体重がそのままトレーニング負荷になるため、バーベルなどの道具がなくても十分に筋肉を刺激できます。 3. 太もも・お尻・体幹を一気に鍛えられる: 基礎代謝を支える大筋群に効率よくアプローチできます。 4. 生活動作そのものがトレーニングになる: 「立つ・座る」という動きは、日常生活の基本。筋力がつけば移動や家事がグッと楽になります。   ■ はじめかた(最初の1週間はこれだけでOK) • 背もたれのある椅子に浅く腰掛ける • 両手は太ももか前に伸ばす • 息を吐きながら、ゆっくり立ち上がる(完全に立たなくてもOK) • 息を吸いながら、ゆっくり座る • これを 1日5回からスタート → 「ちょっとキツいけどできる」を毎日続けるのがコツです。   ■ 続けるとどうなる? • 2週間後:「立ち上がるのが少し楽になった」 • 1ヶ月後:「買い物や家の移動がスムーズに」 • 3ヶ月後:「体重が減った」「息切れが減った」「やる気が出てきた」 実際、当院の肥満外来ではこの“たったひとつの運動”から生活が変わり始めた方がたくさんいらっしゃいます。   ■ まとめ 「どんな運動よりも、自分の体で“今できること”を続けることが、いちばん効きます。」 椅子スクワットは、あなたの体を変える最初の一歩です。 ご自身のペースで、無理なく、でも毎日少しだけ挑戦してみてください。ご不安があれば当院スタッフまでお気軽にご相談ください。 当院では、椅子スクワットから始めるオリジナル運動メニューもお渡ししています。

減量のための次の一手〜主食の量を半分にする〜

朝イチに体重計へ乗り、その数字をスマホにメモする——このシンプルな行動を続けられるようになったあなたは、すでに減量成功への土台を築きました。次の一手として当院が勧めているのが “主食(炭水化物)の量を毎食きっちり半分にする” 方法です。 1 なぜ主食を半分に? 白ごはん茶碗1杯(150 g)は約250 kcal。これを半分(75 g)にするだけで125 kcalカットできます。1日3食なら375 kcal、1週間で2,600 kcal=脂肪約0.3 kgに相当します。‐10 kgを目標にしても、理論上8か月で達成できる計算です。 2 “抜く”のではなく“減らす”理由 炭水化物は脳と筋肉の主要エネルギー源。不足すると集中力低下や代謝ダウンを招き、リバウンドしやすくなります。 ゼロにする極端な方法は長続きしません。 半分だけ残しておくことでエネルギーバランスを保ちつつ、総摂取カロリーを確実に下げられます。 3 満腹感キープのコツ 皿が寂しくならないよう、空いたスペースに 具だくさん味噌汁 ゆで卵・納豆・豆腐など良質タンパク サラダや温野菜 を追加しましょう。よく噛む食材を増やすと咀嚼回数が上がり、自然と満腹中枢が刺激されます。 4 記録×主食半分=黄金ループ 体重グラフが右下がりになると達成感が生まれ、行動が強化されます。週平均で横ばいになったら、主食をさらに10 gずつ微調整。 “測る→減らす→減る→続けたくなる” という好循環が出来上がります。 5 よくある失敗と対策 6 当院の肥満外来でできること 記録した食事内容を解析し、フィードバック 体組成計で筋肉量と脂肪量をチェック 肥満の原因になっている疾患の検索や、併存疾患の治療 LINEから初回カウンセリングを受付中 。記事末のQRコードを読み取り、「肥満外来希望」とメッセージをお送りください。簡単な問診の後、初回のアドバイスを行います。 生活習慣の“あと一歩”を、私たちと一緒に形にしましょう。 LINEの登録はこちらから:

いま百日咳が増えている理由──日本と米国で違うワクチンスケジュール

0. はじめに 「百日咳の問い合わせが毎日のように来るのはなぜ?」――2025 年春から当院でも同じ質問が急増しています。実際、日本では 2025 年 3 月末までに 4,000 例以上 が報告されています。いま、百日咳は“昔の病気”ではありません。 本記事では、 日本と米国のワクチン接種スケジュールの違い に加え、 DTaP と Tdap という 2 種類のワクチンの特徴 を整理し、いま私たちが取るべき対策を提案します。 1. 百日咳の最新流行状況 日本: 新生児死亡例も報告され、2019 年以来最多の流行。 米国: 2024〜25 年にかけて再流行が拡大。パンデミック中のマスク生活で集団免疫が低下したことが一因と考えられます。 2. 接種スケジュールを比べてみる 日本は 7 歳半以降の百日咳定期接種が存在しない 。  米国では 思春期+妊婦ブースターが標準 。 成人への定期接種も行われており、家庭内感染予防に貢献。 3. DTaP と Tdap──何がどう違う? 4. 免疫はいつ切れる? DTaP 4 回完了後 の百日咳抗体は 5〜10 年で大きく低下 。 思春期までブースターを受けない日本では、小学生以上が感染源となり、新生児にうつるリスクが高まります。 5. 日本の最新動向 5 種混合ワクチン(2024 年 4 月〜) :百日咳ワクチンは5種混合ワクチンとして、乳児スケジュールを集約。 成人での定期接種はない :妊婦・医療従事者・保育士などリスクが高い人に学会推奨。 学童期ブースター導入の検討 6. いま取るべき 3 つの対策 妊娠 27〜36 週の接種を周知 (母子免疫で新生児を守る)。 学童期〜成人への任意ブースター提案 :家族に新生児がいる場合は特に重要。 咳が続く大人は百日咳を疑い検査 7. よくある質問 Q&A Q. DTaP と Tdap、どちらを妊婦に打つ? A.  高用量 DTaP は副反応が強く成人には適さず、世界的にはTdapが推奨。 Q. 小学生への追加接種は? A. 現状任意だが、米国では 11〜14 歳で接種している。流行地なら前向きに。 Q. 成人が 10 年毎に Tdap を打つ意味は? A. 破傷風ブースターのついでに百日咳もカバーできる。家庭に乳児がいる場合は特に有用。 8. まとめ 日本...

院長の活動量:2月、3月

  院長の2月と3月の活動量をご紹介! このコーナーでは、私の毎月の活動量を皆さんにお届けしています。今回は2月と3月の活動量です。iPhoneの健康アプリで記録したもので、少しでも皆さんの運動へのモチベーションになれば嬉しいです! 今回は1日の歩数や移動距離に注目してみました。これらの数値は、日々の活動量を反映しており、特に生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症など)の予防や改善に良い影響を与えます。 📅 2月のデータ ✅ 1日平均歩数:17,098歩(1月 13,538歩) ✅ 1日平均移動距離:17.2km(1月 13.3km) ✅ 1日最大歩数:34,406歩(1月 26,807歩) ✅ 1日最大移動距離:32.7km(1月 27.0km) 📅 3月のデータ ✅ 1日平均歩数:16,395歩(2月 17,098歩) ✅ 1日平均移動距離:17.3km(2月 17.2km) ✅ 1日最大歩数:49,413歩(2月 34,406歩) ✅ 1日最大移動距離:55.7km(2月 32.7km) 皆さんはいかがだったでしょうか?わたしは、3月にフルマラソンに出場する予定だったこともあり、2月と3月は活動量が増えた期間となりました。これから暖かくなってきて外での運動が楽しい季節になってきますね。私自身も患者さんと同じように、運動の大切さを日々実感しながら取り組んでいます。皆さんも、無理のない自分のペースで楽しみながら体を動かしていきましょう!健康的な日々を一緒に目指しましょう。